【 TEARS DROP 】 作 / Hiroka Denzy (2000) 一代で財を成した玩具メーカーの会長、ゼベット・フォード。 この世に恐れるものなど何もなかった彼に突然、死の影が落とされる。 主治医から「もう、残り時間は僅かしかない」と宣告されたゼペットは、その莫大な 財産を年老いた妻（ナーシャ）と三人の子供たち（長男で二代目社長のジュドー ・次男で軍人の名家に婿入りしたハウンド・末娘でマフィアのボスに登りつめた マグリア）に分与しようとする。 ところが、傲慢で他人の気持ちを考えない父親に金や物でしか愛情を与えられず に育った子供たちは、その取り分について争いを始めた。 避けられない死への恐怖に怯えるゼペットは自分のことを考えてくれない 子供たちに失望し、全財産を妻のナーシャに譲ると宣言。 ところがその途端、貞淑だった妻ナーシャは人が変ったかのように財産を 破壊的に浪費しだす。必死に食い止めようとする家族。 あげくの果てには「あたしが持っている このペンダントを三日以内に奪い取った 者に全財産をくれてやる！ ゼペット、あんたはこいつらからあたしを守り通したら、 全財産を返してやるよ！」と宣言。 バラバラな家族に一人心を痛める孫娘ケイティーは、祖母ナーシャを父親 （ジュドー）、叔父（ハウンド）、叔母（マグリア）から守ろうと幼心に誓いをたてる。 ここに、フォード家の莫大な財産を巡る、 壮大で奇妙な “ 鬼ごっこ ” が開始されたのであった ・ ・ ・ 。 
劇作家 Hiroka Denzy が二十年に渡って追求し得意としている演劇手法。 映画やテレビという間接的メディアではない《LIVE》＝舞台という特性を可能な限り 追求しつつ、カット割りや特殊効果など映像手法もとりいれる演劇舞台。 人や車が空を飛び、稲妻 雪崩が客席を襲う！ ライバルは東京ディズニーランド！ |
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